狂言初体験 『狂言ラウンジ』

毎月第3木曜日、セルリアンタワー能楽堂でおこなわれる
『狂言ラウンジ』 (今回は第4回目)に行きました。

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前日に、ひっさしぶりにSさんとtwitterで何だったかやりとりをしていた際、
「・・・そうそう、明日の夜は忙しいですか? 
渋谷のセルリアン能楽堂にて狂言ラウンジというイベントがあります。
一枚無料入場券あるのでもし興味あればDMください!・・・」とDM頂いた。

1.5秒くらい迷ったけれど(『狂言ラウンジ』ってなんだ??)、
気付くと「行きます!」と手が動き、DM送信 → ポチっ


●日本の伝統芸能
以前、少しハマっていた歌舞伎は、
「へたに映画を見るなら、生の歌舞伎観た方が断然いい!!チケット代もたいしてかわらないし・・・」と、歌舞伎座の“3階B席”や“一幕見席”で、リーズナブルに鑑賞を時々していた。
しかし、歌舞伎座建て替えになり、それから疎遠になっていた。

狂言、いつかは見たい・・・と思っていたんです。
そんな嬉しいタイミングでお声掛けくださり、願いは叶うものですね♪ 
Sさん、本当にありがとうございました!

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●さて、『狂言ラウンジ・Kyogen Lounge』とは・・・?
大蔵流の「狂言」観劇を中心に、
上演の前後には着物DJが音を出してラウンジ・パーティ、
ドリンク・フードは、料亭「金田中」さん・・・
という、私にはドキドキして伺うようなオシャレパーティでした。

能楽堂、行ったことないし。
セルリアンタワーの能楽堂だし(←セルリアンタワーにちょっとビビってる)。

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●今の時期、和装なら絽か紗の着物。
「浴衣で参加してみませんか?」と書かれてるけど、浴衣で着崩れたらだらしなくて、
残念な姿になるし・・・と迷ったけれど、結局、浴衣を選んだ。
その代わり、着物のときと同様にタオルや綿を巻いて腰回りも補正して、
キッチリ目に着て伺った。

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後に調べたことですが・・・
現在の狂言は、大蔵流と和泉流の二つの流儀と各家があって(以前は“鷺流”もあった)、
今回「狂言」をなさったのは、「大蔵流・茂山忠三郎(1813-87)家」の流れを汲む方々。
大蔵流は、室町時代には大和猿楽の金春座に属し、江戸時代には・・・という記述があったので古い歴史を持つ流儀のようです。

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●初めてみた「狂言」の感想。
まず、切戸口から出てくる舞台上の足さばきであったり、身のこなしがとても美しい。


狂言師:大蔵基誠さん
ロビーで拝見した時、体の大きな迫力のある方だなぁという印象を持っていた。まるで、K1か何かのアスリートのような(笑)。
なので、力強い、男らしい演技をなさるのかと思っていた。
だけれど、狂言の舞では気持ちよくその予想を裏切ってくださった。
舞台を存分に使って動き回り、舞う姿はすごく軽く、重さを感じさせない。
動く速度や表現に強弱があって、体の大きさはそこでは迫りくる迫力や飛んだときのダイナミックさが強調されて、ハッ!っとして息をのむ。

千利休の“利休百首”の中に
『点前には重きを軽く軽きをば 重く扱う味ひをしれ』
という言葉があるけれど、その一節を思い出した。
狂言も茶道も、やはり繋がるところが多いようだわ♪


◎「名取川」 狂言師:善竹富太郎さん、善竹大二郎さん
演目を拝見して思い浮かぶ表現は、
明るい笑い、遊び心、シュール、滑稽(良い意味で)・・・
スコーン!と通り、心に満ちる、面白さ。
それから、動きも独特だけれど、声が素晴らしかった。

客席に背を向けて、老松が大きく描かれている“鏡板”の方へ進みながら、
声を発して台詞を言う姿が私には斬新だった。「狂言」ではよくあることなのだろうか?

背を向けて発する声も全く聴きづらいことはなく、前を向こうと後ろを向こうと、
声の大きさに変わりがなく感じた。
能楽堂が音を響きやすく作られているのかわからないけれど、人間の声ってこんな心地良いいんだ・・・と思った。

また、最近、ホーメイ(ホーミイ)を聴く機会があったので、その発声と自分なりに比較して、どこが違ってどこが似てるのかな?と、考えながら聴けて面白かった。

“ボイスパフォーマー”というアーティストの方がいらっしゃるけれど、
狂言師の方の声の色の多さや、使い分けたときの切り替えの早さ(?)、ハッキリとした潔さ・・・それらの表現を聴き・見るだけで、声に出して笑ってしまうほど面白かった。
衣装もなにも変わらないのに、あたかもその登場人物のキャラクターが変わってしまったような、錯覚がある。

声色の違い?を使い分けることが、こんなに面白い表現を生み出すんだ~!と驚いた。


・・・と、つらつらと長文、失礼しました。
あくまで、私個人の感想なので、悪しからず。


やっぱり、歌舞伎もそうですが、適した空間で、生で観賞するというのは、
とても贅沢なことでもあるし、それだけに伝わってくるものの強さや質、多さも全然違う!

『狂言』は、ちょっとハマりそうで危ういなぁ・・・と(笑)。
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