たばこ盆

今年最後のお稽古は、初釜に向けたお道具組で締めくくり。
お昼休憩中、“助炭(じょたん)”で炉を覆い火持ちをよくしています

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「初釜ではお濃茶、3席点てるわね。1回は私(師匠)がするけど、
あと、誰かしてくれる人いないかしら?」
と、急に師匠がおっしゃった。今年最後のお稽古日にいうかー!?

大先輩方は、
「ほら、若手がやらせて頂いたらいいわよ。ね、○○ちゃんと二人でやってね。」
・・・と指名され、急にこの日のお稽古に気合いが入る。


●初釜は諸飾り。

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・お棚は“戸袋棚”(とぶくろだな)
棚の中には、“ねじ梅”という形の水差しが入っていた。
梅をねじったような形をしている。
炉の季節には平水差しは使わないけれど、例外でこのお棚に入るように高さが低い。

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●櫛形(くしがた)の煙草盆”
四方の面が、女性が使う櫛の形をしているので“櫛形(くしがた)”という。
漆の真塗りで、横に彫りの筋が数本入っている。写真ではわからないネ。

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・この灰につける模様は、均等に筋を入れるのがひと苦労。
中央の炭は、右側に少し低く傾かせて入れる。
昔の人は右手使いが前提なので、右手で煙管(キセル)を持ち、
火をつけやすいようにとの心配りからかな?

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・煙管(キセル)
持ち手と刻み煙草の入る部分の模様から“筋”という名がついている。
表千家七代目如心斎 お好みの“筋”の煙管

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・刻み煙草の入っている後方の黒い包み
“切り箔”(きりはく)という名の柄だった気がする。
金箔を切って作った模様から・・・?

・竹筒は、使った刻み煙草を捨てるためのもの。


・・・と、“煙草盆”はありますが、
現代ではお茶席で、実際使われているところをまず見たことがない。
相当煙管を使い慣れていてお茶席にも精通してて、なお且つ男性で、
使う度胸もあって自信もあって・・・という方しか、この場で煙管を吸えないと思う。


では、何故使わない道具が残っているか?というと、
「この後お茶をお出ししますが、お待ちの間、煙草を吸ったりと、
気持ちを楽にお過ごしください」という心遣いの名残ではないかと、私は思う。


●お花は、蝋梅と椿。お花入れは前回と同様、唐津焼きの“旅枕”

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●お薄では七事式のひとつ、“数茶”を行った。
数茶は、お稽古のための席でお客様も亭主もみな同等。

“十種香札”を使う。
私は“菊”の札にあたり、読み上げられたのは6人中一番最後だった。
読み上げあれると「菊、お除きを」と申し出てお薄を頂く。


師走最終日のお稽古、最後には師匠が用意してくださる“お汁粉”を頂く。
師匠の師匠がなさっていたということで、それを引き継いでいるとのことです。
小豆には邪気を祓うという言われもあるので、それでかな?

このお汁粉、甘すぎず小豆の粒も炊き加減も好きで1年の終わりの楽しみです。
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