茶道お稽古日記 (2010/02/13)

注)今回の日記は自分の記録用に書いたので、茶道未経験の方はいつもに増して退屈かもしれないです。せっかく、訪れてくださったのにすみません。


2010年2月13日 
みぞれ時々雪という天気の中、稽古に向かった。

先生のお宅の茶室に入り、炭を用意する。
炉の中には“梅の香”の練り香をふたつ、炭の近くにそっと置く。すると徐々に、炭の香りに混じってかすかな香が漂ってくる。

CIMG4685.jpg


火ってほんと暖かい・・・炭の火、とりわけ茶室の炉の火は、清々しい暖かさを広めてくれる。そんな気がする。炭が違うからかなぁ?

春に近づくにつれて、炉の懐(火の大きさ)も小さく作るようになる。
それに応じて、来月からは五徳が外され“裏甲釜”、そして“釣り釜”へと代わり、風炉に移る。

使われる道具によっても季節の移り変わりを感じる。


CIMG4695.jpg

「弄花香満衣」
花を弄(ろう)して香り衣に満つ
花を弄(もてあそ)んで香り衣に満つ
この場合の“花”は梅の花をさす。季節を少し先取りした今の時期にぴったりの掛け軸。


お花は、“椿”と“ぼけ”。

CIMG4693.jpg


青竹の花入れは、他の生徒さんの作品。時間が経って、下の方が白みがかってきてしまっている。青竹の扱いは難しい。

CIMG4691.jpg


薄茶器は“金輪寺(きんりんじ)”
この形の茶器には、杉形(すぎなり)にお抹茶をはく。


茶碗は前回と同じく、立ち鶴の筒茶碗。
茶碗の形も季節によって変わってくる。通年使える形もあるが、暑い夏には平茶碗。冬にはお茶が冷めにくいように口が円柱型の筒茶碗。
そのため、毎年、先生のお宅でこの筒茶碗が登場すると「あぁ、もう寒さもピークの時期なのねぇ」と思えてくる。
筒茶碗はお茶を点てづらいため、斜めに茶碗を傾けてお茶を点てる、というのが他の形の茶碗と異なるところ。

CIMG4708.jpg


水差しは、信楽焼の“鬼桶水差し”
昔、麻を保管していた入れ物を模して、水差しに見立てたもの。

CIMG4188_convert_20100126131409.jpg



<薄茶の点前>
“流し点て”というお点前をした。

CIMG4702.jpg


流し点ては、お客様に対して正面を向き(炉に正対)お点前をするのが特徴的。心持ち、お客様との距離が近い感じになる。
普通のお点前→流し点て→略点前という順番で、“真、行、草”と格式がくだけていく、その様に思う。

そのため、“流し点て”を行うシチュエーションというのが決まってくる。
それらは三つの場面が想定される。

その一つ目は、夜話や朝茶(早朝4時位から始める。昔の人は優雅だったのねぇ…今はやっているという話を聞いた事がない)の時に、お釜の代わりに“水注ぎやかん”を炉にかけてお茶を振る舞う。この場合は、ちゃんとおもてなしをする前に、「ひとまずお茶を一服いかがですか?」という感覚。

二つ目は、親しいお客様をもてなすとき。多くても三人、だいたい一、二人を想定している。この場合は“広間”の茶室よりも、“小間”と呼ばれる小さな茶室にお招きし、よりお客様と近い距離でお茶を点て、もてなす。


「茶室」と言われてイメージするのが、“にじり口”や“刀掛け”のある母屋から離れた茶室だと思う。それらの多くが小間である。

「四畳半“以上”の茶室を広間と呼ぶ」という建築の観点からの定義をみると、四畳半の茶室は「広間」に分類される。だが、一つの数寄屋建築に八畳の茶室(「広間」)と四畳半の茶室がある場合、小さな方を「小間」と呼ぶ場合もあり、その辺は柔軟に呼び分けているよう(確信ではない)。


脱線したけれど、三番目は、水差しが見事な品の場合。
普段、水差しは風炉先の側に置くが、特別な思い入れがあったり、見事な水差しを使う場合、よりお客様に近い見えやすいところへ置く。そのような心配りをしておもてなしをしたい場合に“流し点て”という方法を選ぶ。



新しいことを学ぶ時には、まず基本を身につける。
その上で、応用を加えて、敢えて崩してみたり、何かを足したり・・・

最初に身につけるときに変な癖がつかないように、焦らず丁寧に次のお稽古も重ねたいな。


それにして・・・
私ひとり微力だけれど、「茶道を続けることで日本の伝統を次に繋ぎたい」と考えてお稽古を続けている。だけど正直、それじゃ生活できない~!

そのために別の仕事で生活費を稼ぐ。

好きな事を続けるためには当たり前?(しょうがない?)なんだけど、ここで身に付けたことをどうにか別のところで役に立てることはできないのかしら・・・茶道だけでは、私のような一般人は相当思い入れがない限り、茶道を続けていくこと、文化を守るなんてできないよー!

資源の乏しい日本は“伝統”文化に限らず、サブカルチャーでもなんでも“文化”が大きな財産であり、資源であると思う。なのに、短期的に成果や利益のでるものにばかり力を入れたり・・・「今」が大切なのはもちろんわかるが、もう少し長期的な視点で“育成する”ということに力も(お金も)注いでほしいよー!
そこが、大きな課題だと思う(涙)。
関連記事

コメント

非公開コメント

ふぁりな さま

「繋ぐ」ということに気づかせてくれたのも、ふぁりなさん。
自分が大切な価値観は何?ということへのヒントをくれたのも、ふぁりなさん。
繋がっている。見守ってくれている人がいる、というのがとても心強いです。
いつもAR(あり)がとう☆

No title

いつも楽しく拝見してます。
朝茶は起きられそうに無いので無理ですが(笑)
夜話は一度体験してみたいです。暗い中で火の灯りだけでお茶をたてるなんて最高にロマンティックですね。うちの母がお茶室貸してくれればできるのに。
でもkcoちゃんは繋ぐひと。
お茶の世界とわたしたちを繋ぐひとでもあるから
どうぞ続けていってください。
そしてわたしたちに知らない世界をたくさん見せてくださいね。
応援してます。