中置きから気づく 心遣い

炉に切り替わる直前の時期。

風炉は“中置き”になります

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(公共茶室のため、電気)


●中置きは、「秋も深く寒さも増してくる季節。暖かさを少しでもお客様へ・・・」と、
いう心遣いの表れで、お客様のほうへ風炉を寄せて置く。

道安風炉で、灰に模様を入れたり前瓦が白ではなく赤などあるようですが、
今回はそこは省略。


一般的な場合、畳の左に風炉があり右側に水差しがある。
しかし中置きの場合、上記のような理由から、
中央(若干、畳数目くらい左寄り)に風炉が置かれているため、水差しは逆の左側に。

ただ、この狭いスペース(風炉と左・風炉先の間)に通常の水差しだと大きくて邪魔だし、バランス悪く収まりもわるい・・・
ということで、水差しは筒状の“長水差し”を使う。


※ 以上、先生のご説明と私の推測を交えてるため、正しい解釈ではないかもしれません。そういう解釈もあるのね、という参考程度にしてくださいまし。



●先人の「心遣い」から必要な道具、形や性質、素材、使い方が生まれてきた。
どうしてこういう道具が生まれたのか?使われるのか?という“説明できる理由”が
ひとつひとつにある。
それが私には、合理的でかつ美しさを求める茶道の魅力でもある。


●茶道具の面白味は、
機能性(用の美)と、装飾の美、他の道具との組み合わせの中で生きる道具のバランス。

単独では地味でもいろいろな道具が揃ったときに、ふっと際立つ道具もあり。
私はそういう道具の方が好き。

もちろん、「この道具に特別な理由があるので、使わせて頂きますね」という
お点前の仕方もあるけれど、私はまだお稽古の中で“特別なお道具と見立てて”しか、
その点て方(濃茶なので“ねり方”かな?)をしたことはありません。

もし私にそのような機会があるとしたら、どなたか作家さんが道具を持ってきてくれて、その方にお茶をお出しする時くらいな気がする。
(そういう作家さんが身近にいたら、の話だけれど・・・)



●さて、お軸は「清風萬里秋」(せいふうばんりのあき)
花は季のもの。

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●花入れは、有馬籠
ネットで調べたら、伝統竹芸、有馬籠を製造・販売するのは日本では一軒だけの様です。
国内では偽物が氾濫しているようで、有馬で作られた伝統竹芸の作品がそれにより衰退してしまうのはとても寂しいものです。(写真のは、本物かしら?…とふと思ふ)
他の日本の伝統技術もそのようなことが起こっているのだろうと思いますが。
悲しい。

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●お抹茶は三丘園の玉昔
濃茶の主菓子は“白菊”という名の薯蕷饅頭。
干菓子には両口屋是清の焼菓子でした。

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来月は炉開き。
早いものですなぁ・・・
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