梅雨のお茶席 

6月半ばのこと。
親友Hとランチして、その向かいにある公園を散歩すると、
池の近くに茶室があるのを知った。

親友はわかりきった様に「行ってみようか?」と言葉をかけてくれた。


201406の後谷公園


お茶室に近づくと、「市民なごみ茶会」の看板がある。
遠くから様子を伺っていると、ひょこっと下足番らしき着物姿の女性がオレンジ色の袱紗を
つけて、どうぞ~とにこやかにお声をかけてくれた。

「通りがかっただけなんですけど…」と言いつつも、
入りたい気持ち満々で招かれるままにお邪魔した。

伺うと、「市民なごみ茶会」は年に2回ひらかれていて、広報にお知らせが載っているそう。
次は10月。知らずに訪れ、たまたまのタイミングでとてもラッキー。


茶室2 201406


お席はすでに始まっていて、お正客と席主、お点前なさってる亭主と3名様で
和やかに進んでいた。
そのお席途中、茶筅とうじも終わるくらいに私たちと他3名は躙り口からバタバタバタ…と
加えて頂いた。
客は6名だったけど、ゆったり座れたので多分、たしか六畳の小間だったと思う(広さ的には広間なのだろうけれど、茶室全体の趣や中の造りが私には小間席の雰囲気だった)

躙口を入るとその正面に床の間がある。
「喫茶去」と掛軸がある。
その下、花籠に紫陽花がはいっていた。
横物の掛軸と丸いフォルムの花がバランスよくみえた。

以前、指摘されて知ったのだけど、茶の湯の場合、
花は花入に「いける」ではなくて「いれる」と遣うとのこと。
いけばなと違い、「花は野にあるように」しつらえる。
なので、人の感性が加わり表現されるような「いける」ではなく、
(花をそのままに)「いれる」という表現を好むよう。


茶室1 201406


躙口から入り、その右手に亭主がいらっしゃる。
水屋口から道具畳への動線、床の間と躙口の関係性…を考えると、
下座床のつくりがこのお茶室は一番自然なんだなぁと感じた。
水屋もどんな造りになっているのか見てみたかった。


6月の半ばで梅雨を通り越してしまったような夏日。
風炉の火元も小さくお客様から見えないようなつくりの朝鮮風炉に釜がかかり、
木地釣瓶水指が並ぶ。
釣瓶は、本来は井戸で水をくみ上げる際につかう桶。それを水指にみたてて使われたところから茶道具の意匠の仲間入りしたとのこと。

この茶室はすぐ近くに池がある。
少しでも涼しさを感じてもらえるように…との演出がお道具組に表れているよう。

少しの時間だったけれど、身体も心もスッキリ涼やかになった。
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