金継ぎ、銀継ぎ それから 呼び継ぎ

友人から記念に頂いたWEDGWOODの大皿が割れてしまった。

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プレゼントしてくれたA、ごめんなさい。
と、ショックを受けつつも、
見事な割れ方に驚き、思わず笑ってしまった。

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しかし、思い入れのあるお皿なので、どうにか残したい…
そう考えた時に、友人bing3の姿が もくもくもく…と頭に浮かんできた。
というのは、最近 趣味で「金継ぎ」を始めたというからだ。
早速連絡をとってみると、快く修復を引き受けてくれた。

さてさて、「金継ぎ」
茶の湯の道具でそのような施しをされた茶碗を拝見したことはあった。
さらに手の込んだ「呼び継ぎ」なるものもある。
では、それらの技術は、特に茶人にどういう捉えられ方をしているのか?
わかりやすく説明している本があり、面白く思ったので、抜粋して転記しておく。


『茶味空間。 茶で読み解くニッポン』 著者:千宗屋 より抜粋
「金継ぎ」とは、
器のひび割れや破片を元どおりにするために、漆などで修復し、金粉を蒔いて仕上げること。もともと器の一部だった破片を元に戻すので「共継ぎ」とも言われている。

「呼び継ぎ」とは、
欠けた器の一部に、同じ種類だがまったく別の器の破片をはめ込んで修復するやり方をさす。元の器の色や絵付けと感じのよく似た破片をほかから探して、欠けたスペースに当てはめるという、非常に手の込んだ作業で、その結果あらたに生まれた景色を愛でて、楽しむ。

金継ぎや呼び継ぎは”破損した茶碗をすてるにはもったいないから継いで使おう”というエコな発想から出発したのではなく、継ぐことによって新たな美の価値を創生しようとする、積極的な精神の働きかけが産み出した行為である。
 

益田鈍翁の「東海道」という銘の呼び継ぎ茶碗が有名とのこと。
五十数個の桃山期の志乃の破片を用いて呼び継ぎで作らせたという遊び心満載すぎる作品。
一度、拝見してみたい…

それらの根底には、
完璧なものより不完全なものにこそ美を見出す日本人の美意識、感性がある。
洋食器では、あまり見たことがないものね。


さてさて、数ヶ月後、わたしの元へ戻った器たち
器の色味に合わせて、金と銀を選んで仕上げてくださった。

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より愛着が増して、物語のある特別なお皿になりました。
プレゼントしてくれたAと、Bing3、どうもありがとう。

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コメント

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>bing3 どうもありがとう。

>自宅工房化考えちゅう。
なんだかご自宅、魅力的な遊び場化が加速してますね…。
羨ましい。

> 欠損部に木で骨を作って修復したことがあるけど、本格的な呼び継ぎやったことないことに気がつきました。
数寄者への道も邁進です。

どういたしまして

喜んでいただけると嬉しいです。
年内に先生が地方に引っ越してしまうので、自宅工房化考えちゅう。

欠損部に木で骨を作って修復したことがあるけど、本格的な呼び継ぎやったことないことに気がつきました。