懇親茶会

3月6日、「第35回懇親茶会」に遊びに行きました。
場所は板橋区文化会館5Fにあるお茶室と広間。

曇り模様の空がだんだん雨に変わり、気持ちのいいお天気ではなかったけれど、
お茶席には春が来ているような、そんな雰囲気がありました。

青渕亭(6畳)   表千家    お薄席
洗心亭(4畳半) 裏千家    お薄席
広間       黄檗東本流  煎茶席

といういろんな流派のお席を楽しめるのが、「茶華道連盟」のお茶会の良いところww
お茶席代は3席で2000円。区からの助成金のようなものも出ているのでしょうが(多分)、それでもお茶会はボランティアで成り立っている、本当にそう思います。というか、茶会に参加するのも修行の内だろう・・・。

今回はお客さんとして参加したので、とても気楽♪
同世代のお茶友達と4人でまわりました。



●表千家
掛け軸は「壺中日月長」:こちゅうじつげつながし
お花は、ベルベットのような花びらをもつ艶やかな“黒椿”。黒椿といっても黒の強い紅色。珍しい種類の椿で私は初めてお目にかかった。竹の“一重切”の花入れに、一緒に生けられていた“銀芽柳”が一層“黒椿”を惹き立てていた。

“抱清棚”(ほうせいだな)が使われ、水差しには大きな瓢箪のお柄が並んで描かれていた。

抱清棚
http://item.rakuten.co.jp/auc-houkouen-tea/03-22h-5-7/から写真は拝借。

瓢箪は、数えてないけどは多分六つあったのではないかと思う。
六つのひょうたん=む・ひょうたん=無病 という意味がある。

薄茶器の“黒棗”は立ちあがりの部分に“立波”が描かれていて、蓋裏には貝の絵柄のある即中斉(表千家13代家元・先代)のお好み。10個作られたものの内の一つだという。

「独楽」と名のついた黒い漆塗りの“食籠”(じきろう・主菓子入れ)は、蓋のしまった状態では継ぎの部分が金色で縁どられ、蓋を開けた立ちあがりの部分は朱色に銀の“鱗蔓”(うろこづる)が描かれていた。
食籠が出てきたら、「あ、このお席は表の先生なのね?」と思ってよいと思う。裏千家では蓋のある食籠は使わない(たしか)。

お茶菓子は、“秀月堂”の「姫椿」。秀月堂は板橋区のお茶会のお菓子を独占状態!(今回の3席も全て秀月堂製)もう少し他のお店が入っていいものだと思うけど、板橋区の茶道の先生方に鍛えられてかここ数年お味も見た目もめきめき良くなっていると評判。主菓子が210円という破格の値段なのも支持されている理由のひとつかと。



●裏千家
雛祭りを前面に出したお道具組だった。
お床には親指程の大きさのお内裏様とお雛様が飾られ、棚は“徒然棚”が使われていた。
“徒然棚”は表千家ではつかわない棚なので、初めてお目にかかり襖がある!と驚いた。裏千家14世・淡々斉好み、ということなので新しい形なのだ。ちなみに当代の裏千家のお家元は16世・坐忘斉。
“徒然棚”は上から見るとひし形をしているので、菱餅を意識させるお棚。

徒然棚
http://item.rakuten.co.jp/taikando/894994から写真は拝借。

その襖を観音開きのように開けると中には、お茶入れ(浮き彫りの入った銀色の棗)がしまわれていて、取り出してお茶碗と置き合わせる。

お菓子は丸いこし餡を桜色の短冊でくるんだような形で、そこに桜の葉の模様がついていた。もう少しお菓子は素朴なものの方が、華やかなお道具とのバランスがとれていいのでは?とおもったけれど、それは私が思っただけのもの。



●煎茶席
煎茶席に入るのは初めてで、とても楽しみだった。
お煎茶点前は、茶道の略点前のように丸いお盆を使って行う。
お盆の上にぐい飲み程度の大きさのお客様用の茶碗が五つと、亭主の試飲用の茶碗が一つ弧を描くように並べられ、そこに手のひらに乗るほどの急須を使い煎茶を注いでゆく。
“最後の一滴”のみを抽出して頂く、そんな感覚。
お茶は二杯頂く。

最初に一煎目を飲み、その後お菓子を食べて、それから二煎目を飲む。
一煎目はとても甘みもあって味も濃厚で下の上でとろりとする感じ。普段飲む緑茶とは別の飲み物と考えた方がいいなぁと思った。
二煎目は一煎目よりさっぱりした味。

お煎茶の道具はどれも小さく、特に急須の色がとても華やかで可愛らしかった。
片手にちょこんとのってしまうような大きさの急須を「5名様で・・・」と言われて置かれ、二煎目は自分たちで注ぐ。私は三番目だったので、残り二人分がちゃんと行きわたるように考えて自分の茶碗に注がなきゃ・・・とドキドキした。
ひとつの急須を数人が順番に注いで頂く様は、ひとつの茶碗を数人でまわして頂く茶道のお濃茶と似ている。

ひとつ残念に私が思ったのは、お菓子。
お濃茶で頂くものと同じ大きさの練切りがそのまま出てきた。
“練切り”は本来、お濃茶を美味しく頂くための惹き立て役のようなお菓子だと私は思っている。そのため食べた後に甘さが口に残っていても、味の深い濃茶を頂くと口の中がまるで中和されたように調和がとれる。
お薄茶の場合は、お濃茶より味も軽く量も多いので“お干菓子”がちょうどよい、と。

では、お煎茶の場合はどんなお菓子が合うのかな?と考えると・・・やはりお濃茶と同じ“練切り”ではお菓子が強すぎるように思う。
一緒に回った友人がお煎茶席は二度目だと言っていたので、その点聞いてみると、前回のお席では、お菓子は干菓子ともう少し小さめの練切りのようなお菓子が二つ出てきたという。それをそれぞれお茶の前に一つずつ食べたとのこと。
お菓子 → 一煎目 → お菓子2 → 二煎目 というように。
流派によって煎茶の頂き方も違うのかな?と思った。

ちなみに煎茶点前は、お席に入るまでは中国や台湾のお茶の入れ方と似ているのかな?と思ったけれど、それよりも日本の茶道のお点前に近い。



日本の文化は、外から入ってきたものをより深く掘り下げて、日本の風土や生活、人や感性・・・に合うように独自に改良を重ね、成り立ってきたのだなぁと改めてかんじた。
だからお香にしても、お茶にしても、“道”がつく。

次はどんな“道”ができるのか・・・楽しみな日本!
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コメント

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Cocoさんへ

お道具も“朝鮮風炉”とかありますもんね。唐物も高価で格の高い道具として扱われているし・・・繋がりはありますよね!
なにより煎茶がものすごく美味しかったので、お煎茶手前、身につけたいと切に思いました。楽しかったですよ♪

No title

サンフランシスコのアジア美術館で一度茶道展というのがあって東アジア各国の茶道を披露するデモンストレーションがあったんだけど、韓国茶道が日本の煎茶席にすごく似ていたよ。韓国は19世紀後半まで仏教弾圧の影響でお茶を飲む文化が禁止されてたから、なんとなく韓国独自、というよりは日本の茶道と中国茶道を混ぜたみたいな感じだな~と思っていたけど、この煎茶茶道を考えると日本のお茶もオリジンは古代にさかのぼって韓国にありなのかな、と考えさせられますねー。