吊釜と旅箪笥

先月、仕事などでお稽古に一度も伺う機会がなくて、気がついたらもう吊釜になっていました。
炉の五徳をはずしたら、羽甲のある裏甲釜が登場し、最後に吊釜・・・そして風炉に切り替わる。その裏甲釜に会うことなく今年は過ぎてしまいました。裏甲釜ちゃん、来年こそ会いましょう!


●吊釜
天井の蛭釘(ひるくぎ)から下がる鎖に吊られている吊釜

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なとなく吊られているように見えるけど、「今年も去年と同じように用意してちょうだい♪」と任せられたら一人でかけられるか微妙です。炉の中の灰や炭との距離など、一番良いポジションでちゃんと炉にお釜が収まるよう、鎖を折り返す輪の数は何個目・・・とか合理的に決められていた(たしか)。
また、釻付がちゃんと横になりお釜が正面にくるように吊れるかとか・・・吊るのは案外難しい。


●お釜は、「雲龍釜」

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火が綺麗に写っていて、お!と思った(笑)。
茶道の炭は切断面がとても綺麗な“菊炭”を使います。


●掛軸は「春至草自生」・・・春至りて草(自ずから)生ず

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お稽古なので、床の間に時計がありますが、、、ご勘弁を。


●お花は
こちらでも“利休梅”が。そして“黄花踊子草”と“???”(←忘れた)

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●風炉先の手前に置かれた棚は“旅箪笥”(たびだんす)
壁側より畳の目、一目ほどお客様寄りに据えられます。点前は貴人畳から16目程。
その場所が収まりがよい。

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旅箪笥の中には、お茶入れ、水差し、柄杓、蓋置きが納まりこれを持って野点てをしたと言われています。旅箪笥を使ったお点前の方法は3パターンあります。二段目の棚の板が外れるので、その使い方によって少し変わります。

写真はお点前をする前の状態(水差しとお茶入れのみ仕組まれている)で、蓋をします。

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点て終わった時には、柄杓はこのように掛けられ、蓋置きが仕舞われる。

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●蓋置き「五徳」

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実際に使われる時には円の方が上で、ひっくり返して使われます。
“五徳”の蓋置きは、七種の蓋置きのうちの一つ。


今回どうして、“五徳”の蓋置きが選ばれたのか?というと、「炉の中に五徳がないから♪」
・・・逆に考えると、“五徳”の蓋置きが使われるのは、炉の中の五徳が外された時期(裏甲釜や吊釜の時)のみ使うことができます。
「使うことができる」と言っても、別にその時期以外でも使えますよ、ただの道具だし。だけど、同じものが重なると粋っぽさを感じないというか、遊び心を感じなくなるというか・・・、別に“五徳”を使う意味がなくないか?ということで。
道具組は席をもつ亭主の勝手です。好きなように遊べばいいのでは?と思います。
ただ、昔の洒落た茶人はこう使っていたから、今も真似てこう使う…というだけのようにも思えます。それ以上に斬新で驚く、面白い使い方があったらそうしたらいいと思います。


●お茶入れの形は“金輪寺”(きんりんじ)

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お菓子は写真を撮り忘れましたが、桜色と薄緑のふたつの練切りで作られたお団子が串に刺さった「花見団子」と名の付いた秀月堂製のものでした。
お茶入れのお柄とぴったりですねww


ひと月お稽古を休んでいたら、なんだか勘が鈍っている気がした。
旅箪笥を使ってお濃茶を練ったのだけど、うーん・・・最初のお湯をたくさん入れすぎて、艶っぽくお濃茶を練ることができなくて、若干薄くなってしまった。お客様すみません。

私の濃茶の理想は・・・
香り良く艶も綺麗に出て、温かいままさらっとした濃茶が最後のお客様のもとまで届く。(時間が経つにつれて濃茶の温度が下がり、濃度も濃くなる。慣れていないお客様が続くと濃茶は最後のお客さまの時にはドロドロになって茶碗から落ちてこない事態になることもある)
苦みの中の甘みが際立ち、主菓子の口の中に残っていた甘みが濃茶によって中和される・・・というようなお濃茶を練れるのが理想。

となると、水はどうなんだろう?
温度は珈琲のように、82~3度とかがいいのかな?
珈琲は鉄分が含まれると嫌な苦み(雑味?)が出てしまうけど、茶道の釜は鉄だし。鉄分はお茶と相性がいいの?

なんだか疑問いっぱいだわ。



と、まだまだ勉強不足でありますが、最後にお稽古帰りの神社で夕暮れ時の桜と出会う。

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次に伺ったときには、この桜、葉がたくさん出てるのだろうなぁ~。
葉桜もわたし、嫌いじゃないぞww
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コメント

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ここにも妄想人間が・・・

うん。BOXの大きさは、ケーキが何本入って他に何がどれだけ・・・とか考えて、後は郵送料金とかも考慮して最適なのを捜そうww となると、大きさはどんなものがいいかね?BOX自体は頑丈だけど、軽いものがいいよね。私もこちらで捜してみるね!

妄想族

それね、前から欲しいと思ってたんだよ。梱包が楽ちんになるから。
うーん、最近外出が少しずつ出来るようになって来たから、ちょこちょこ「箱なるもの」を見て歩くかな。
そちらでもよろしく~(ニヤリンコ

交換BOX

公開交換日記が始まったようです(笑)。
かずさんのコメント見て思いついた妄想なんだけど・・・かず特製のお菓子を入れる箱が欲しいww その箱に入れて郵送でお菓子が届き、空いた箱に違うものを入れてかずさんに送り返すの。それを珈琲試飲会(CBE)の度に繰り返すという・・・エンドレスな交換BOX。

ハイ、お待ち!

交換日記のかずです(笑) 茶道の話って身近じゃないから、読むのが楽しみです。
旅箪笥ってはじめて見たよ、いいな、これ。
小品盆栽を入れて飾ったり、お菓子のおか持ち(笑)にして「ハイ、お待ち!」とかやりたいな。

「春至草自生」・・・春至りて草(自ずから)生ず
これいい言葉だね。自ずから生ず、流れるままにのんびりと。